英語読解の仕方 書かれていることと、思ったことを区別する

こんにちは。山﨑塾塾長の山﨑です。

今日は英語(も国語でも同じですが)の読解のヒントを書こうと思います。

 読解問題が解けるようになるためには、英語の長文を構成している一文を正しく読めるようにならなければなりません。しかしながら、読解問題でつまずく人には共通点があるように思います。

それは、書かれていることから連想した勝手な判断文の意味と混同してしまうということです。

例えば、次の文を見てみましょう。

She watches the movies with Tom.

この英文を見たとき、いろんな考えが浮かんでくると思います。

(moviesって映画のこと?映画館に行ったのかな?)
(トムは友達かな。それとも彼氏かも?)

だからといって
「彼女は彼氏と映画館に行きます」
と訳すことはできません。

・Tomは彼氏ではないかもしれないからです。
書かれているのはあくまでもTomです。
・動詞はwatches(見る、鑑賞する)であって、goes(行く)ではありません。
映画を見るといっても映画館に行くとは限りません。自分の家でテレビで映画を見たのかもしれません。

そういうわけで、英文は書かれているとおりに理解しなければなりません。

She watches the movies with Tom.
彼女はトムと映画を見ます。


もうひとつ例をあげます。

When I went to the park, Takeshi was playing tennis.
この英文を見たときも、いろんな考えが浮かぶと思います。

(私は公園に行ったんだな)
(そのとき、タケシはテニスをしていた)
(なんで私は公園にいったんだろう?)
(タケシとテニスをするためかもしれない。)
(きっとそうだ。テニスをするために違いない!)

そのように考えて
「タケシとテニスをするために私は公園に行きました」
と訳すことはできません。

赤字で示した部分は英文に書かれていないことだからです。英文を読んで思ったことを和訳に反映させてはいけません。実際、英文中の私(I)は、タケシとテニスをするつもりだったかもしれませんし、タケシが公園にいるとは知らずに偶然公園に行っただけかもしれません。

そういうわけで、英文は書かれているとおりに理解しなければなりません。

When I went to the park, Takeshi was playing tennis.
私がその公園に行ったとき、タケシはテニスをしていました。

読解問題の練習の仕方

読解問題の練習の仕方もまとめておきます。
(1)音読
 和訳にこだわらず、最初から最後まで英語でスラスラに発音できるまで練習します。これは英語のリズムをつかむためです。英語のできる先生にみてもらうとよいでしょう。
(2)意味
 適切に意味を理解しているかどうかは、英語で書かれているとおりに和訳ができるかどうかで確かめます。和訳する際は、勝手な判断が入らないように気をつけます。これも英語のできる先生にみてもらうとよいでしょう。
(3)代名詞it等
代名詞が出てきたら、その代名詞は具体的に何を指すのか考えるくせをつける必要があります。itを単に「それ」とだけ理解して読んでいくと、結局それが何を指すかわからず混乱して問題に応えられないことがあります。
完全個別 小中対象 通い放題の塾 山﨑塾

このブログの人気の投稿

【2021年度入学】高校入試合格おめでとうございます!!

山﨑塾が見学をお断りしている理由(体験授業を土日に実施)

【顧客向けレター】反抗期のお子さんへの接し方